釣りコラム

将来にわたって釣りを楽しむために今できること ~マナー/ゴミ/資源保護の問題に取り組む~

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こんにちは。
笹目釣人です。

今回は、ちょっと説教くさい記事を書きます。

ですが、非常に大切なことです。

釣りを愛する人は是非一度目を通していただいて、「将来にわたって釣りを楽しむためにどうすればよいか」を一緒に考えていただきたいです。

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”釣り”における2つの問題

近い将来、日本では自由に釣りはできなくなると私は考えています。
その理由は大きくは2です。

問題事項現在の状況将来のリスク
1. 釣りに対するネガティブなイメージ通行人に釣り針が引っかかってしまう、釣り糸やルアーのパッケージなどのゴミが投棄されるなど、釣り人によるトラブルが散発。
釣り人に対するネガティブなイメージ。
釣りに対するネガティブな印象から、釣り場の閉鎖が各地で発生。
今後、さらに釣り場の閉鎖が加速する可能性がある。一度閉鎖された釣り場が復活する可能性は極めて低い。
2. 資源の減少日本近海の多くの魚種は、資源量が減少しており、回復の見通しが立っていない魚の減少により、釣りが成り立たなくなる可能性もある。
資源保護のために釣りの規制がされる可能性が高い

では、これらの問題に対し、釣り人はどのように対処すべきなのでしょうか?

挨拶をする、ゴミを拾う

まずは、釣りをしない一般の方が、釣り人に対してネガティブなイメージを持たないようにふるまうべきです。

といっても、特別なことをするというわけではなく、

・釣り場で出会った人には、釣り人でも釣人ではなくてもきちんと挨拶をする
・目についたゴミは拾う

これだけでよいと思います。

一言の挨拶

たった一言「こんにちは」と挨拶するだけで、釣り人に対する不審感は緩和されます。
また、釣り人どうしの無用なトラブルを避けることもできます。

ちなみに私はかなりの人見知りですが、釣り場ではあえて挨拶をするようにしています。

例えば、早朝に愛犬の散歩に来ている近所のマダム、コイ釣りのおじさん、明暗のルアーマン。
正直挨拶しても不愛想な態度をとる人は居ますが、感覚的には8割以上の人は思ったよりも友好的に接してくれます。

一言挨拶するだけで、ネガティブなイメージを払拭し、釣り場を守ることができるのであれば、こんな楽なことはありません。

釣り人が出したゴミは釣り人が拾う

みなさんも釣り場で、釣りのゴミを見たことがあると思います。
それも一度や二度ではないはずです。

この状況に対しSNSで「ごみを捨てるな」と発信するのは得策ではないと私は考えます。
釣りのゴミを捨てるひとは、釣りに対して愛がなく、情報感度の低い人です。
その発信を見てゴミを回収に来ることはありませんし、そもそもその発信が当人に届くことはありません。

であれば、自分でゴミを拾った方が何倍も効果があります。

ゴミ拾いといっても、そんなに大層なことをする必要はなく、目に付いた釣りゴミを拾うだけでよいと思います。

私のメインフィールドの荒川笹目橋周辺はゴミであふれており、全てのゴミを拾っていると釣りどころではありませんが、釣り関連のゴミだけは絶対に拾うようにしています。
釣り糸、ルアーのパッケージ、切れた仕掛けなどなど、さっと拾ってバッグに入れて持ち帰ります。

あとは、年に1,2回はガッツリとゴミ拾いをするのもよいでしょう。

荒川で子供と一緒に釣り場のゴミ拾い
荒川で「釣り場のゴミ拾い」をしてきました。釣り場のゴミが目に付くな、と気になってはいたものの、なんとなく見て見ぬふりをしていたのですが、ふと思い立ってゴミ拾いをすることにしました。 ゴミ拾いのきっかけ ある日お馴染み笹目橋の下で、娘と釣りを...

荒川下流域では、ゴミ拾いのサポート制度もあるので、比較的手軽にゴミ拾いをすることができます。(上記記事参照)

是非、次の釣行でゴミを見つけたら、一つだけでも拾ってみてください。

資源保護のために釣り人ができること

礼儀正しく挨拶をし、ゴミを拾って、釣り人に対するネガティブなイメージを払拭できたとしても、魚が居なければ釣りは成立しません。

現実問題として、日本近海の多くの魚種は資源が減少し、回復のめどが立っていません。

では、釣り人が資源保護に寄与できることはあるのでしょうか?

まずは「無用なキャッチはしないこと」が大事だと考えます。
よくSNSでそんなにキャッチしてどうするの?という写真を見ますが、あれは絶対にマネしたくないですね。

あとは「リリースの生存率を高めること」も大事です。
釣った魚をリリースする際には、できるだけダメージを与えずに素早く返してあげるようにしましょう。
SNSでは、乾いたコンクリートにダイレクトに魚を置いている写真を頻繁に見ますが、せめて水を撒いてから置いてほしいです。
↓こんな感じで。

とはいえ、釣り人が資源保護に取り組むには、限度があります。

私もどうにか組織的に資源保護に取り組めないかと考え、最近はJAA(一般社団法人日本アングラーズ協会)のサポートスタッフとして活動しはじめました。

「え、JAAってマグロ釣りの規制に対して活動している組織じゃなかったっけ?資源保護と関係あるの?」とお思いの方がいらっしゃるかもしれません。
関係あります!!
が、そのあたりは次回のブログで書いていきたいと思います。

とりあえず、最近JAAのホームページに私が書いた記事が投稿されたので、それを貼っておきます。

【開催報告】くろまぐろ遊漁規制に関する意見交換会を実施
2022年11月21日 はじめに くろまぐろ遊漁の規制についてご存じだろうか。 2022年6月より新しい規制が適用され、日本全体でのキープ量は年間で40トンまで、またキープできるのは30kg以上の大型魚に限り、1人1日1尾までとなっている。...

(書くの大変だったので、是非一度読んでいただきたいです)

さいごに

ということで今回は「将来にわたって釣りを楽しむために今できること」というテーマの記事でした。

端的に書くと

・釣り場では挨拶をする
・目に付いたゴミを拾う
・魚は大事に扱う

たったこれだけです。

小さなアクションで、未来が大きく変わることもあります。
是非皆さんも、今できることは何なのか考えていただいて、自分なりに行動していただきたいと思います。

資源保護やJAAでの活動については、次回のブログで書きたいと思います。

それではまた。

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