ロッドが折れた!継ぎ目が割れた、ヒビが入った!ガイドが取れた!釣行中や移動中など、突然起こるトラブル。
今回の記事は、2ピースロッドの継ぎ目を割って、専門店に修理を依頼したときの体験談です。修理までの経緯と、費用、対策、修理後のロッドの使用感も併せて紹介します。
結論から言うと、今回はメーカー修理は高額のため断念し、専門店(SABALO)で修理をしてもらいました。費用は6,600円かかりましたが、修理してもらったロッドは現在も第一線で活躍中です。
ロッドにトラブルがある場合、基本的にはメーカーで修理してもらいましょう。
メーカーで修理できない、または新品と同等のコストがかかる場合は、最終手段として信頼できるお店で診てもらってください。
トラブルを発見次第釣りをやめる
2021年の3月、釣行中にダイワ ラテオの継ぎ目を割るミスを犯しました。
継ぎ目のはめ込みが甘かったため、キャストの際にティップがすっぽ抜け、2ピースの両方の継ぎ目が割れてしまいました。
すぐに釣りをやめて帰宅しました。
このまま釣りを続けていると、さらに症状が悪化していたかもしれません。
釣具店に相談する
釣具店経由でメーカーに修理を依頼するのがおすすめ!
ロッドにトラブルがある場合、基本的にはメーカーに修理を依頼してください。
この際、メーカーへの依頼方法は2通りあります。
- 釣具店経由でメーカーに修理を依頼する
- 自分で直接メーカーに修理を依頼する
おすすめは「1. 釣具店経由でメーカーに修理を依頼する」です。
なぜかというと、多くの釣具店はメーカーへの輸送ルートを持っており、このルートを使うことによって輸送費が安価(もしくは無償)で済むからです。
なお、ネット通販や別の店で買ったものでも大丈夫です。
※ただし、釣具店によって異なるため事前に電話やホームページで確認しましょう。
「2. 自分で直接メーカーに修理を依頼する」の場合は、往復の送料だけで10,000円以上かかる場合があるので気を付けてください。
メーカー保障で対応できる?
よくお世話になっているキャスティング日本橋店へ電話し「ロッドの継ぎ目が割れました」「ネットで購入したロッドです」と伝えると、まずは持ってきてほしいとのことでした。
なお、ロッドと一緒に保証書と購入証明書(領収書)の2点を一緒にもってきてほしいとのことでした。
ラテオを持って行くと、継ぎ目が割れた時の状況や、何回目の釣行だったのかということをお店の方に聞かれました。
そして、ロッドのトラブルについては9割は初期不良とならないこと、今回の件については保証(免責額6,000円)では対処できないことを丁寧に説明されました。
てっきり保障の範囲内で修理してもらえると思っていました、、、
どうやら保証というのは1つのパーツにのみ適応されるものであって、今回の件に関しては2つのパーツ(ティップ側とバット側)に故障があるので、1つは保証が効いても1つは自費での修理となるとのことです。
お店の方は非常に親切丁寧に対応してくださいましたが、なんと残酷なお告げでしょう。
ですが、初期不良として無償で対処してくれる可能性もゼロではないとのことなので、その可能性にかけていったんラテオを預けました。
メーカー修理に出す
メーカー修理の費用は?
ラテオを持って行った日はちょうど輸送の日だったらしく、すぐにメーカーに送ってもらえました。
そして3日後、キャスティング日本橋店から電話がありました。
伝えられたことは「初期不良での対応はできなかった」ということと「修理する場合には2万円かかる」ということです。
2万円というと購入した時の値段と同額です、、、
ここで私はメーカー修理を断念しました。
キャスティング日本橋店に出向き、出した時のままで戻ってきたラテオを受け取りました。
メーカーに出して修理をしなかった場合、見積もり費用を1,000円程度支払うことになると聞いていたのですが、なぜかその費用は不要とのことでした。(ですのでこの時点で発生した費用は輸送費も含めて0円です。)
私からあまりにも悲壮感が漂っていたので免除してくれたのでしょうか、、、
(追記)キャスティング日本橋店のホームページによると、製品によって修理の見積もりに費用がかかる場合とかからない場合があるようです。
信頼できる釣具店で修理する ※最終手段
修理費用や注意点は?
絶望の淵に立たされた私でしたが、釣り場でよくお会いするお兄さんに顛末を話してみたところ、日本橋のSABALOに相談することをすすめられました。
紹介されるまで私は知らなかったのですが、世界のEIZOさんのお店として有名で、国内でも有数のロッドビルディングの店でした。
数日後、ラテオを抱えてさっそくSABALOを訪れました。
「継ぎ目を割りました」と伝えたところ、店長の助川さんが修理方法について丁寧に説明してくれました。
逆並継のティップ側(差し込まれる側)については、外から補修するので強度は120%程度になるとのことでした。
そして、バット側(差し込む側)については、外から補修できず内側から接着剤のようなもので補修することしかできないので、強度としては80%程度になるとのことでした。
しかし、普通に使う分には何の問題もないとのことでした。
そして気になる修理費用は、、、
税込み6,600円!!
即決で修理をお願いしました。
修理には2~3週間かかるとのことで、ラテオを預け店をあとにしました。
修理跡はどうなった?今後の対策は?
2週間後、SABALOからラテオの修理が完了したと電話がありました。
すぐにお店へ伺いました。
ラテオを受け取って割れた部分を見てみると、ティップ側(写真上)は完璧に補修されていました。
外側から補修しているのでちょっとマッチョになっている印象です。
バット側は確かに割れ自体は露呈したままですが、接着剤のようなもので補修してありました。
EIZOさんからフェルールワックスをきちんと塗ることと、2時間に1回は差し込み具合を確かめるようご指導いただきました。
その後、短い時間でしたが東京湾のシーバスの生態や、荒川の怪魚(ハクレン)などなど、EIZOさんと助川さんから楽しい話を聞かせてもらい、一瞬でSABALOのファンになりました
最後に丁重にお礼を申し上げ、店をあとにしました。
修理後のロッドの様子と使用感
ということで、なんとかラテオは復活し、その後週3〜5回のペースでこのラテオを2年以上使い続けていますが、なんのトラブルもなく使えています。ラテオを使用した釣果報告はこちら。
ですので、補修後の強度は十分だと言えます。
最後になりますが、フェルールワックスは絶対に塗りましょう。継ぎ目の差し込みが滑らかになり、さらにすっぽ抜けを防止してくれます!!
そして釣り具は大切に使いましょう。
それではまた。